高齢者は死亡しやすい

COVID19に関して明らかなことが1つあります。高齢者は死亡しやすいということです。まぁ至極あたりまえのことなのですが、ならば当然、死亡率と高齢化率は相関するではずしょう。
そこで確定している2020年3月15日の新型コロナウイルスによる「死者数、死亡率、高齢化率」の一覧表を作ってみました。
正直、この段階で『ん?』とは感じていました。
なんかおかしいぞと…
3/17【各国の死者数、死亡率、高齢化率。ランキング】

医療崩壊をおこした武漢とその他中国を合わせて集計することは適切ではないと考え
中国・武漢と中国・その他に分けました。
3/17【死亡率、高齢化率、死者数の関係】
実際にグラフにしたのが下のグラフです。
バブルサイズは死者数 横軸は高齢化率 縦軸は死亡率を表しています。
R²は決定係数といってどれだけ、死亡率と高齢化率に関係があるかを示す指標です。
高くなれば関係性が上がります。
0.8を超えると強く関係するとされます。
さてさてR²は?

R²0.007..だと!?
これは何を示しているかというと、
高齢化率と死亡率に全く関係がないと言っています。
ばかな!!そんなわけはない。高齢者が感染症で死にやすいのは誰でも知っていることです。
こういった時は相関を狂わす異常な振る舞いをしているヤツがいる。
R²を下げているのはどこか、おかしな数字はどこか、よく見てみると…
日本、中国・武漢、そしてイランですね。
犯人はお前たちだ!!!
3/17【日本、中国・武漢、イランを除く死亡率、高齢化率、死者数の関係】
この3国を除くとR²は0.8553を示しました。
高齢化が進むと死亡率が上がることが示されている。0.8553というのは強い関係あるよという数字を超えています。
まぁ高齢者は感染症に弱いという一般的エビデンスに適合しますし、
ここからはこのグラフが正しいという仮定のもと考察をしてみます。

3/17考察
連日連夜イタリアがやばいと言われているが、それはなんてことはない。
イタリアは世界2位の高齢化率を誇る。超高齢者社会だからですね。
圧倒的に感染症流行に弱い地盤を持っているといえます。
高齢化率が22パーセントくらいだと7%くらいの感染者が死んでしまう。これが新型コロナウイルスなんだと思う。
武漢を除く中国、韓国、スペイン、イタリアは同一の直線上にあります。
各国、対策をとって同じような成果を得ていると見るべきでしょう。少なくともCOVID19の殺人ポテンシャルを超えてはいない。
韓国がよくやっている。イタリアが失敗しているといった議論はナンセンスでしょう。
単純に高齢者がどれだけ多いかが結果の差につながっているに過ぎない。
どこの国もどっこいどっこいですね。
ここからは相関から外れた異常問題児の武漢、日本、イランについて考えます。
医療崩壊の中国・武漢
まずは中国・武漢。約11%の高齢化率にも関わらず、約5%が無くなっています。
これが医療崩壊の恐ろしさでしょう。
重症者に必要治療が届かず、余計な死者が増えてしまったことが想像できる。
こうならない為に各国は対応しているので、韓国、イタリア等も良くやっている。 イタリアはこのまま患者が増え続けると崩壊しうるので何とか耐えてほしい。
綺麗大好き日本
ならば日本はどうか?
日本は世界No1の高齢化社会です。
27%の高齢化社会です。高齢者化率が死亡率上昇に関わるならば、少なくともイタリア以上の死亡率になるはずです。7~9%が妥当なラインでしょう。
計算すると62人程度の死者数になる。日本の死者数は24人、致死率3%なので38人のギャップが生まれています。これは対策がうまくいったからか、日本人の性質によるものかはわからない。
しかしながら、他国の状況と比較すると38人は救えています。
検査件数が少ないから発見されていない。等の反論があるとは思う。しかしながら検査件数が上がれば分母は増えるので結果、死亡率は下がるので問題はないでしょう。
日本人の生真面目な性質や法令順守精神が死亡率を押し下げているのでしょうか?
もしかしたら高齢者が手を洗いまくっているとか引きこもりまくっているのかもしれない。人種的な行動の差によるものなのかな?
(日本人が特異的に新型コロナウイルスに強い可能性もある…まぁそんなことはないと思いますが)
若い人多いのに死者多いイラン
最後にイラン。
イランでは間違いなく何かが起こっている。正直考えるのが怖い。
現状ニュースではイランで医療崩壊をきたした。という話は聞きません。
そして高齢化率は断トツで低い6.18%に過ぎない。国民のほとんどが感染症に強い若者だ。
しかしながら死亡率はイタリアに次ぐ5.69%。
明らかに死にすぎです。
考えられるのは
・医療レベルが低く救命が行われていない
・そもそも治療していない
・平均寿命が短く、実質的な高齢者は多い。
といった問題だろう。
感染者が殺されているのではないか?とも頭をよぎったが、一応95%くらいは生きているのでそれはないと考えなおしました。
明らかなのは、他国と比較して有利な状態でありながら多くの死者を出してしまっていること。何か大きな問題があるのではと勘ぐってしまいます。
正直、現在間違っても行ってはいけない国だと思う。
これから、新型コロナウイルスに関してイランは世界的におおきな問題となりうると思います。
3/18のデータを使って更新しました。
表:各国の高齢化率と死亡率をまとめた表

全12か国になります。今回は武漢も中国にまとめています。
この表をもとにバブルチャートを作成していきます。
3/18【各国の高齢化率と死亡率、死者数の関係】
X軸:高齢化率
Y軸:死亡率
バブルサイズ:死亡者数

R²は0.0172
やっぱり相関しないよね。
今回の18日のデータでも前回同様イラン、中国、日本はバブルチャート狂わせているよね。
前回の記事で既に考察しましたが、
- 医療崩壊した中国
- 何かが起こっている(医療レベルが低い?)イラン
- 綺麗大好き同調民族、日本
という異常値をはじき出している国々を前回同様、削除します。
本当はデータから抜いていくなんてナンセンスだけど
前回同様、高齢化率が高いと死亡率も高いという仮定のもとに考えているからOK
削除して出てきたのが下のバブルチャートです。
3/18【イラン、中国、日本を除いた高齢化率と死亡率、死者数の関係】

R²=0.274
当初よりは上がったけど、相関していると明らかに言える値は超えない!!
前回はこの三カ国を抜くと綺麗に相関した。
まだ全然相関しないということは、まだ変な奴がいる!!
だーれだ?どいつだ?ドイツだ!!
ドイツはめちゃめちゃ死亡率&死者数すくないな!!
高齢化しているのにほとんど0に近い。
ドイツ抜いて集計しよう。
3/18【ドイツ、日本、中国、イランを除いた高齢化率、死亡率、死者数の関係】

やはりドイツを抜くと
R²=0.6215。まぁ相関している。
ドイツの死亡率が異常に低い
それにしてもドイツは12000人くらい感染していて、高齢化率も21.46%
にもかかわらず28人しか亡くなっていないってどうなっているんだ?
『ドイツの衛生力は世界一ィィィィイ』ってか?
症例数を見る限り、まだ流行りはじめって訳でもなさそうだし、防疫が非常に上手くいっているのかもしれない。要因は何か今後注意深く見守っていきたい。
(ジャガイモには免疫システムの機能低下を防ぐ作用があるらしいので、とんでもない量のジャガイモを消費するドイツ高齢者はもしかすると非常に強いのかもしれない。まぁ妄想レベルですがね)
ドイツ、日本、スイス、フランスには何らかの人による力が働いている。
バブルチャートを見る限りはフランスとかスイスも善戦しているよね。
イタリア、スペイン、イギリス、オランダ、アメリカ、韓国はどこも同じレベルかな?
なぜ同レベルかというと
高齢化率が高いエリアが影響を受けているに過ぎないので、人の力によるものではないからです。単に感染症に弱い高齢者を多く抱えていた国が多くなくなっているだけ
その中でもまぁイタリアは死者数が多い&近似直線からも飛び出しはじめているので横並びにしてはいけないかもしれない。実数としても3000人近い死者だしている国ですからね。
逆にドイツ、日本、スイス、フランスは何らかの人による力が働き死亡率下げている様に見える。
流行したタイミングは違うし、現在進行形で拡大している病だからなんとも言えないけれども、
この4か国の中から将来COVID-19制御に関して称賛を集める国が出てくるのではないだろうか。
3/18高齢化率を考慮した感染制御成功国ランキング
ここまでの情報を纏めると高齢化率を考慮した上で健闘している国は
1位:ドイツ
2位:日本
3位:スイス、フランス
5位:スペイン、イギリス、オランダ、アメリカ、韓国
10位:イタリア
11位:中国、イラン
今後このランキングがどのように変化するのか。慎重に手を洗いながら見守っていきたい。つづいて3/22です。