はじめに
休日の仕事といえば、掃除な訳ですが、我が家では定期的にマグカップの茶渋取りというイベントがあります。
すぐ洗うようには心がけているのですが、いつの間にか付着してお客様に出せない状態になってしまうマグカップ。皆さんもありますよね?
これまでは重層や塩で磨いて対応していました。大体は落ちるのですが頑固な茶渋の場合は鍋で煮立てたりして、なんだかんだ重労働。
なんかもっといい方法ないかなーと考えていたところ、多分これいいんじゃね?という方法を見つけました。
普段はお薬の話題がメインですが、化学風味の話題でもありますのでご賞味ください。
茶渋の原因はポリフェノール
まず敵の情報を得ようと茶渋について調べました。茶渋ってポリフェノールなんですね。
ポリフェノールってベンゼン環や、ナフタレン環とヒドロキシ基で出来ている物質だと記憶していたので、ここで天啓が訪れました。
※ベンゼン環
ん?要は弱酸性有機化合物ってことか?なら強アルカリで溶かせるじゃん!!!
よくよく考えると重層もアルカリ性ですよね。
家の中で手に入る強アルカリ
強アルカリなんかないかなーと考える間もなく「あれだ!!」と引っ張り出してきたのはパイプのつまり解消用の洗浄剤。
他にもパイプユニッシュとかありますよね。ちゃんと塩素系(アルカリ性)と書いてあります。
成分見ると水酸化ナトリウムと界面活性剤とかでした。
よし茶渋討伐任務は君に決めた!!!
それでは実践
実践する前に注意点ですが以下4点を確認&ご準備ください。
- 換気はしっかりすること
- ゴム手袋をつけること
- 可能ならゴーグルもすること
- 終了後は中性洗剤でしっかり洗うこと
わたくし、手につかなければいい!!と思って素手でやりましたが、ふちに液をつけるときに垂れてきてばっちりつきました。
絶対皮膚につけない方がいいし、目に入ると危険なことは忘れないでください。
まずはターゲット確認
恥ずかしい位汚れていますね。他人には絶対使わせられないマグカップです。
それでは洗浄剤投入。複数のマグカップをいっぺんに処理するのでかなり多めに入れても大丈夫です。けちらず沢山入れましょう。
すでに汚れが浮いている様に見えませんか?
マグカップを回して洗浄剤が全体につく様にします。
くるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるっと
かなり落ちてきました。
ここまでものの10秒くらいです。
あっという間です。このスピードは他では出せません。圧倒的速度です。
ただふちの方はくるくる回すだけでは、なかなか 洗浄剤が付きません。
そんなときはもう片方の手に、もう一つマグカップを持って
こんな感じで洗浄剤をもう片方のマグカップに注ぎます。
これを繰り返して、二つのマグカップのふちにすべて洗浄液が付く様にします。
(この時、手に洗浄液がついてしまいました。ゴム手袋は絶対するべきです)
ちなみにここまで、スポンジで磨くという行為は全くしておりません。
洗浄液を回しただけです。1個1分くらいで終わるかと思います。
よく見ると洗浄液がかなり茶色になってきています。
全体に洗浄液がついた後、中性洗剤で簡単に洗った後の姿がこちら
光ってますね。隅の方までしっかりと茶渋が落ちています。これだけキレイならお客様に出しても問題ありません。
今回これの他に5つほど、洗浄しましたが10分かかっていません。本当に5分ちょっとで終わっています。
並べて比べてみても明らかに違いますね…
洗浄液いれてくるくるしただけなんですよ!?
この方法のメリット
この方法のメリットは何といっても早いです。
そして本当にキレイになります。茶渋残りがありません。
また研磨しませんので、細かい傷などか入らないというメリットもあります。
この方法のデメリット
デメリットは、塩や重層を使う方法と比べて危険が伴います。
劇薬等を取り扱っている人にとっては何を言っているというレベルかもしれませんが、安全対策はしっかりと取って行う必要があります。
あと外周部も行う際には、マグカップのプリント部分の性質次第では反応してプリントが消えてしまう可能性があります。
あくまで、中の茶渋取りにとどめて使用した方が良いかと思います。
まとめ
高速でマグカップが圧倒的にキレイになります。本当に!!!
私はこれから、ずっとこの方法で茶渋とりをすることになると思います。
最後に大事なことなのでもう一度記載しますが
- 換気はしっかりすること
- ゴム手袋をつけること
- 可能ならゴーグルもすること
- 終了後は中性洗剤でしっかり洗うこと
上記に注意してマグカップを生まれ変わらせてみてください。
化学の実験思い出して少し楽しかったです