MRの年収ってどれくらい?

みなさんこんにちは社畜です。
何となくMRって高給取りのイメージありますよね?ドラマ私の家政婦ナギサさんでは主人公がMRなのですが、かなり高い時計やバックを持っていることも話題に上がっています。
仕事を選ぶうえで働き甲斐など、無視できない項目は沢山ありますが、給料は無視できない項目なのではないでしょうか。
当記事ではMR社畜の私が実際の年収や就職・転職先や結婚相手としてのMRの価値について紹介していきたいと思います。
一般的なMRの年収は650-700万円

一般的にMRの平均年収は650万から700万と言われています。
日本のサラリーマンの平均年収が400万ですので1.5-1.8倍くらいの高年収グループです。一部上場企業の平均年収ですら600万円程度です。一部上場企業の平均を上回る集団です。
ただかなり企業間格差もありまして業界TOPの企業たちは平均1000万を越えています。上位集団の平均年収を確認してみます。
上場製薬会社年収ランキング2020
順位 | 企業名 | 平均年収 | 平均年齢 |
1 | 第一三共株式会社 | 1126.6 | 42.9 |
2 | 武田薬品工業株式会社 | 1091.1 | 42.2 |
3 | アステラス製薬株式会社 | 1088.9 | 42.9 |
4 | エーザイ株式会社 | 1037.0 | 44.4 |
5 | 大塚ホールディングス株式会社 | 1032.3 | 43.8 |
6 | 中外製薬株式会社 | 1017.3 | 43.1 |
7 | 塩野義製薬株式会社 | 943.1 | 41.3 |
8 | 小野薬品工業株式会社 | 928.3 | 41.9 |
9 | キョーリン製薬HD株式会社 | 919.6 | 45.3 |
10 | 大日本住友製薬 | 903.1 | 42.8 |
11 | 協和キリン | 861.0 | 42.4 |
12 | 大正製薬HD | 852.7 | 44.6 |
※よく特約店でお会いする従業員数の多い上場メーカーのみを選択
1000万円を越えている会社が6社もあります。すごいですね。第一三共は1100万円ごえ…
この他にもこの表には載っていませんが、外資系メーカーとしてファイザーやノバルティス、アストラゼネカ、サノフィ、イーライリリー等が恐らく上記表と同じような金額になっているかと思います。
この他にもこの表には載っていませんが、外資系メーカーとしてファイザーやノバルティス、アストラゼネカ、サノフィ、イーライリリー等が恐らく上記表と同じような金額になっているかと思います。
収入の内訳
MRの収入の基本的な形は基本給+営業手当+ボーナスです。その他に各種手当てや福利厚生、日当が入ります。
営業手当ては会社によって差がありますが、5-8万円/月くらいでしょうか。営業手当てだけで60万から100万円くらいにはなります。
上記表の会社の収入の内訳は大体
- 基本給600万円
- 営業手当100万円
- ボーナス200万円
位でしょうか。ボーナスの割合は会社によって異なるので、場合によっては大きく変動するかもしれません。
ちなみに選べるならボーナスの割合が少ない会社がいいです。退職金の係数はあくまで基本給にかかりますので、基本給がいい方が退職金も高くなりますし、年収の変動も少ないので税金に泣かされることも減ります。
日当という非課税収入が60万円/年
MRには営業手当とは別に日当という非課税収入が月5万円ほどあります。
日当は非常に特殊なものでして、日々外回りをする営業職にみなしの経費として2000円~3000円/外勤日いただけます。会社によって金額は異なりますが大体このあたりになります。
2500円×20日の外勤日で5万円ほどいただくことが出来ますので、日当だけで60万円相当の年収になります。
つまり最初に紹介した表の年収+60万(非課税)くらいもらっています。
福利厚生が馬鹿にならない
また余談ですが、製薬会社の福利厚生は充実していることが多いです。健康保険組合の医療費高額療養費制度の上限を低く設定している会社も多く月1−3万円の医療費を越えた場合は控除になることが多いです。
そのためあまり医療保険に入る必要がないというメリットがあります。上記給料もらっていれば1-3万の出費はどうとでも対応できますからね。
更に居住用の住宅もかなりの部分を負担してもらえます。(全国転勤なのでこれは当然かもしれませんが…経費の領域ですね。)こちらも年間100万くらいになりますので、上記と合わせて100-200万位の福利厚生の価値があります。
ボーナスでかなり年収は変わる
かなりMRはボーナスで年収が変わります。会社にもよりますが私の会社はボーナス比重が大きいので私を例に紹介します。
私も比較的もらっている組織に属している上、正直ここ数年の評価が良いためボーナスでかなりいい金額をいただいています。
- 基本給:35×12=420万円
- 営業手当て:7×12=84万円
- ボーナス:190万×2回=380万円
大体880万くらいですかね。かなりボーナスの比重が高いですよね。
その他に営業日当が5万円/月で大体60万円位つきますので、総支給は940万円というところでしょうか。
ここから大体250万円くらい税金が引かれます。700万円ぐらいが税引き後の手取りになるイメージです。
なおボーナスが1回150万位は簡単に減ります。私の職位では50万から250万円くらい変動します。
就職・転職先として諸手を上げてオススメできない

給与待遇面では非常に良いMRですが、多くのMRに就職・転職してMRになろうと思うんだけど?と相談すると諸手を上げて歓迎とはならないと思います。
理由はいくつかありますが、
- 業界自体が大きな変革期で先行きが不透明すぎる
- 身に付くスキルが尖りすぎていて応用に乏しい
- 新薬が出ない会社ではやりがいも乏しくなる
この辺が原因じゃないかと思います。
特に業界の変化は凄まじく5年前にできたことや主要となっていたスキルの半数は使えませんし、10年前の仕事は別の仕事になっています。20年前の技術なんかオーパーツと化しています。
またMRのスキルは現在、国から許された情報の範囲を逸脱することなく過不足なく伝えることに特化しています。説明会や、製品紹介、アポイント等のスキルは全てこの目的を達成するために存在します。
もちろん人前で話すスキル等、応用のきくスキルも多く存在します。がMR特異的なスキルとなるとかなり限られてきてしまいます。少々器用貧乏的な職種であることがその後の転職で仇となることもあります。
もちろん今後の変化で求められるスキルが変わり転職に有利になる可能性や他業種の環境変化で重用される可能性もありますが、そこも合わせて不透明です。
あとMRになるのでしたら開発品のパイプラインは必ずチェックしておいた方がいいです。2-3年に一度新薬が出ないメーカーの営業はかなり厳しいものがあります。
そういった意味では外資系はコンスタントに新薬が出るメーカーも多いので良い選択肢ではあると思います。
結婚相手としてはオススメ 恋人としては一考

業種としての先行きの不透明感はありますが、MRは結婚相手としては適しているように思います。なお、ここからは少々持論が主体になりますので、1MRの戯言として読んでください。
まず、結婚相手として考えた場合ですが、MRはなんだかんだ真面目な学生が就職していることが多いので根は真面目な人が多いです。あくまで多いですが…
なので結婚後愛妻家、家庭優先になるMRは多いように思います。そういった意味でMRは結婚相手としてはオススメできると思います。(全国転勤なのはご容赦ください)
続いて彼氏彼女とした場合ですが、こっちは少し難色ですかね笑
若くしてサラリーマンの平均以上の年収を得て、かつそこそこ衆目美麗な人も多いです。遊びます。更に勝気な人も多いので遊びに結構お金使ったりします。
経験的にも男女ともにそれなりに遊んでいることが多いです。というより遊べちゃうんですよね…付き合うのならばこの辺をしっかりコントロールする必要はあるんじゃないかなと思います。
詳しくは過去記事にまとめていますのでそちらをご参照ください。
あとがき

MRの給与や転職、恋人としての適性などを紹介しました。
多くの職種があれど 30代で1000万近い給料を頂けております。
どんな仕事も同じかもしれませんが、MRもつらいこと、楽しいこといろいろあります。その対価としては十分な給料ではあると記事を書いていて、つくづく感じました。