医師や薬剤師に最新の医薬品情報を提供し
患者の治療に直接貢献するMR。
そんなMRの仕事ですが、
これからMRを目指す人にとって
業務のやりがいって
気になります…よね!?
新卒、転職関わらず
業務のやりがいは非常に大切です。
でもちょっととっつきにくい仕事だけに
MRのやりがいってイメージするのが
難しくありませんか?
そこでこの記事では
製薬メーカー勤務の私が
MRのやりがいと魅力について
現役MRの実際の考えを
4つのやりがいに分類して
解説していきます。
MR経験者の体験が
たくさん出てきます!
事前アンケート結果
この記事を書くにあたって
事前にX(旧Twitter)にて
アンケート調査をしてみたのですが
やりがいが『ある』vs『ない』で
1:1という結果でした!
MRの仕事にやりがいは…
— チクチク@製薬ブログ (@mrnetinfo) August 10, 2023
総票1,021
ありがとうございます!
大体最近の調査を見ると
やりがいがある割合は40〜50くらいです。
ただ、日経メディカル Online登録会員調査※では
8割がやりがいがあるという結果なので
それと比べると低いです。
このまま解釈するなら
一般的な仕事よりはやりがいがあるが
医療関係職としては低い….
命に直接ではなく
間接的に関わるので
そういった傾向が出ているのでしょう。
さぁそれでは
ここからは
MRのやりがいを
詳しくみていきます!
MRのやりがい①:医療業界の役に立てること
まずはMRの最も高潔な面…医療貢献です。
医療への貢献
MRは、医師や薬剤師などの医療の専門家に
最新の医薬品に関する情報を提供します。
この情報提供によって
医師や薬剤師は患者さんに最適な治療を選ぶ
手助けを受けることができます。
つまり、MRの活動は
患者さんの健康の改善や命を救う
助けとなることがあります。
さらに、患者さんの健康が向上すると、
その感謝の気持ちが
医療従事者からMRへと伝わります。
このような成果を感じることが、
MRの仕事へのモチベーションと
なっている方も多いです。
MRの方に追加で質問
— チクチク@製薬ブログ (@mrnetinfo) August 10, 2023
医療従事者に『ありがとう』と言われると…
多くのMRが
ありがとうに飢えています!
先生方!ありがとうの餌付け
よろしくお願いします!
社会の未来を創造
MRの業務は、新しい医薬品の普及という形で
社会全体の健康の向上に寄与します。
これは、未来の医療業界の発展に向けた
重要な一歩です。
よくMRがいなくても
いい薬は売れる!
MRは不要だ!
という人がいますが
それは明確に違います。
断言できます!
わかりやすい事例として
明らかに優秀なMRがいるエリアと
そうでないMRがいるエリアでは
いい薬であっても
シェアに大きな差が生まれます。
薬のポテンシャルが
売上の全てならばそんなことは起きません。
程度の差はあれど
MRの力で医薬品の普及は行われています。
いい薬であっても
平気で2倍くらい
シェアが変わる世界です…
MR経験者のやりがい意見:医療業界の役に立てること編
事前調査の際に
教えていただいた内容を紹介します。
医療業界の役に立てることに
モチベーションを感じる方々
素晴らしいコメントです。
※クリックで拡大できます。
MRのやりがい②:医薬品や医療に関する専門的な知識が身につくこと
これ…必要スキルすぎて
評価対象になることも少ないので
やりがいとして感じている人は少ないのですが
ふとした時に過去の自分を振り返って
あ、成長したな…と感じることがあります。
幅広い薬学知識の習得
MRは、様々な種類の
医薬品についての知識を深める必要があります。
特に自社品に関連する領域は尖って覚えます。
というかアウトプットを
専門家にし続ける仕事ですので
自動的に詳しくなります。
現役MRのみなさんは感覚が
おかしくなっていると思うんですが
博士もちの専門家に
その専門領域の情報のアウトプットを
延々とし続ける...
これって普通に
鬼畜トレーニング方法よね?
自然と一般人の中では
詳しい人種に進化していきます。
法律や倫理、マーケティングの知識
MRの業務は、法律や倫理、
マーケティングの側面も含まれます。
特にマーケの知識は
市場分析のために少なからず必要です。
もちろんマーケットの専門家…
というわけではありませんが
感覚と実技含めて一定以上の能力が得られます。
具体的には…というか実体験ですが
真面目に数年MRをやれば
社会人の基礎レベルである
ITパスポートのテクノロジー領域以外の
ストラテジ&マネジメント領域が
全く勉強せずに合格点近くを取れるくらいの
知識レベルにはなれます。
基礎教養レベルの
ストラテジ&マネジメント
知識はつきます。
ITパスポートって
ITっていうより
社会人の基礎知識
みたいなテストなんですよね…
また医療関連の倫理研修や
薬機法関連の研修も多く受けるので
薬を取り巻く
基本的環境や法律にも
非常に詳しくなります。
医療従事者に接する実践的な知識やスキル
MRは、医療現場での実際のニーズを理解し、
それに応じた情報提供を行う能力が求められます。
この能力を忙しくかつ知識レベルの高い
医療従事者相手に磨いていく中で
- 空気を読む力
- 人当たりのよさ
- 自分より目上の人間の思考を
徐々にだが確実に変えていくスキル - (医療)情報の適切な伝え方
このようなスキルが得られます。
空気を読むとか人当たりがいいとか
当たり前のこと書いていますが、
できない社会人めっちゃ多いですよ!
どこに出しても恥ずかしくないコミュ力は
MRで得られる大きな財産だと断言できます。
多くの若手はある場所で
この能力の上昇に気づきます。
MR経験者のやりがい意見:医薬品や医療に関する専門的な知識が身につくこと編
知識向上をやりがいに
考えてくれた方のコメントです!
※クリックで拡大できます。
MRのやりがい③:専門性に見合う高い収入や待遇が得られること
続けて報酬面のやりがいです。
原始的な欲求ですので
当然大きくやりがいに関わります。
高い給与水準
MRは、その専門性に応じた
高い給与を得ることが可能です。
これは、自身の努力と成長が
正当に評価される証拠となります。
この給与水準については
過去の記事で詳しく解説しています。
最近では、平均年収が
1000万円を超える会社も珍しくなく
上場企業の上位に位置する年収水準が
多くのMRに提供されています。
手当やインセンティブ&福利厚生
業績に応じた手当やインセンティブも
MRの魅力の一つです。
自身の成果が直接報酬に反映されるため
やりがいを感じることができます。
入社数年の若手がボーナスで
100万円を超えることも珍しくありません。
その他も日当や住宅手当を筆頭として
数々の手当や福利厚生があります!
福利厚生の厚さは異次元なので
ぜひ詳細をチェックしてね!
MR経験者のやりがい意見:専門性に見合う高い収入や待遇が得られること編
こちらは
収入&待遇に関する
コメントです!
※クリックで拡大できます。
MRのやりがい④:数字を上げたときや顧客と強力な関係を築いたときの達成感
やりがいに関しては最後のパートです。
ここにやりがいは感じやすいです。
数字を上げたとき
MRの仕事には、
基本的に計画された販売目標が存在します。
企業のビジョンや戦略に基づいて設定される
MRにとっての大きな使命です。
この販売目標を達成することは
単なる数字の問題ではなく
会社内での地位や評価にも直結します。
会社内の順位は、自分の努力が
どれだけ結果につながったのかを示す
バロメーターであり、非常に重要な要素です。
順位が上がることで、
自分の成果が認められ、
次のステップへの
モチベーションにもつながります。
さらに、顧客に対してしっかりと説明し、
納得してもらうプロセスは
MRのスキルと人間力が
問われる部分でもあります。
顧客が納得し
大きな処方につながったときの喜びは
単に数字を挙げた以上の達成感を感じるものです。
自分の努力が
人々の健康に貢献し
社会に対しても
価値を提供している証拠
でもあります!
最近は少なくなりましたが
期末に行う数字の詰め作業も
うまくいくと非常に強い
達成感を得られました!
顧客と強力な関係を築いたとき
私自身はこれが大きなやりがいなので
個人的な事例として紹介させてください。
私は顧客と強い信頼関係で結ばれた時に
大きなやりがいを感じます。
担当中に最も信頼されるMRになることは
もちろん重要ですが
それだけでは終わりません。
私が特に価値を感じるのは
担当を離れて数年経っても、
顧客との関係が続いていることです。
(※後任の迷惑にならない範囲で)
例えば、過去の顧客が
新幹線で近くに来た際に連絡をくれたり、
何気ない日常の中で
突然の電話がかかってきたりします。
沢山ありすぎて割愛しますが
この顧客との友人のよう関係は
単なる業務関係ではないことを感じます。
このような人々とのつながりは
MRの仕事の中での醍醐味であり
私にとって非常に充実感を感じる部分です。
業務関係を超えた信頼関係を築くことは、
単に薬を売るだけでは得られない
深い満足感と喜びをもたらしてくれます。
この信頼関係を築くプロセスは、
時には困難で時間もかかることがありますが、
その価値は計り知れないものがあると
感じています。
当然数字にも反映されます。
MR経験者のやりがい意見:数字を上げたときや顧客と協力な関係を築いた時の達成感編
数字や関係をやりがいとして
挙げていた方々の意見です!
※クリックで拡大できます。
関係構築重視の私、
今となっては
旧式の少数派かな〜と思って
アンケートとったのですが
関係構築を重要視する
営業スタイルは
MRの中でも
まだまだ多いみたいで安心…
ずーっとこんな発信しているので
— チクチク@製薬ブログ (@mrnetinfo) August 12, 2023
誤解されがちですが
私自身の営業スタイルは
関係構築メインですw
さてMRのみなさんの
営業スタイルはどれですか?
関連する資格やスキルの詳細リンク
ここまで読んでいただいて
MRに興味が出てきた学生や転職者の方も
いらっしゃるのではないでしょうか?
MRになるためには
大卒資格とMR認定試験に
合格する必要があります。
この辺は過去記事で
紹介していますので
そちらを
ご確認ください!
おわりに
MRの仕事には多岐にわたるやりがいがあります。
医療業界の役に立つこと、
専門的な知識の習得、高い収入や待遇など、
多面的な魅力があります。
この記事を通じて、
MRという職業のやりがいについて
深く理解していただければ幸いです。
4つのやりがい…
理解できました?