世界五大医学誌って知ってる?【インパクトファクターって何?】

みなさんお疲れ様です。チクチクです。

夏も始まりそうな今日このごろ、新人の皆様もそろそろ仕事や研修に慣れてきたのではないでしょうか?

今日はそんな新人さんにむけてお役立ち情報を送ります。先日こんなツイートをしました!

多分なんですけど、医薬品業界でも実はよく医学雑誌のことわかってない!って人が実は多いと思うんですよ…
バリバリの研究者で、この辺りの雑誌掲載を狙って研究した経験がある人なんてほんのひと握りですし、これ狙っている人って研究者の道にどっぷり浸かっていて私たちのいる浅瀬には浮いてこないと思うんですよね。

新入社員や若手社員ならば更に当然です。

そこで今回は私が、多分これだけ知っておけば恥はかかないというレベルで医学雑誌の概要をまとめてきました。

 

本記事の効能効果
新入社員が有名医学雑誌の基本知識を得ることができます。
チク子
医師は当たり前のように知っているからね!恥かかないようにしときましょ!

世界五大医学誌

世界五大医学誌

まずは五大医学誌を確認しましょう!

  • New England Journal of Medicine(NEJM)
  • The Lancet
  • Journal of the American Medical Association(JAMA )  
  • British Medical Journal(BMJ )
  • Annals of Internal Medicine
チク子
見たことあるものばかりね

 

 

 

楽しいチクチク
チクチク
なんだ!知っている医学誌ばっかやんけ!という人はここで終わりで大丈夫です!
付録として各誌のTwitterアカウントとそれをまとめたTwitterリストを紹介します。

 

付録:各誌のTwitterアカウント &リスト

 

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チクチク
一覧で確認したい!という人のために上記アカウントをまとめたリストも作っています。
なおBMJだけはツイート頻度が高すぎて他が埋もれてしまうため、あえて抜いています。

 

↓リスト名:超有名医学誌

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知っている医学誌ばっかやんけ!って方は他の記事も読んでいってください!
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チクチク
それではここから各誌の簡単な紹介をしていきます。

インパクトファクターとは

まず、本当によくわからない方のためにインパクトファクター(IF)を紹介させてください。

IFは論文を掲載する雑誌の価値を示す指標です!

ざっくりいうと雑誌の権威性を表す戦闘力みたいなもんです。

 

過去2年間に雑誌に掲載された論文が今年引用された数を示します。

なので毎年変わります。

さらにWeb of Scienceという論文検索データベースに載る雑誌のみが計算対象になるので、IFが存在しない雑誌もあります。

 

IFの計算式は

雑誌に一昨年&昨年掲載した論文が今年引用された回数/(一昨年掲載した論文数+昨年掲載した論文数)
つまり、2年で100論文がのる雑誌があったとして、それが今年、他の論文にて500回引用された場合のIFは5です。
この雑誌に2年間で掲載された論文は平均5回は他の論文に引用されているわけです。
ちなみに、この5という数字もかなりすごい数字でして、
教授の公募の際の足ぎりが掲載された雑誌のトータルIFが年間15とかだったりするレベルです。
このレベル感は、へーくらいに覚えておいてください。後半での物差しになります。
楽しいチクチク
チクチク
他人に引用される論文はそれだけ重要な論文な訳ですから、
高IF雑誌はより重要な論文を高密度で載せる雑誌ってことです。
チク子
さぁそれでは実際の雑誌紹介に移ります!

New England Journal of Medicine(NEJM)

【概要】
国:アメリカ(ボストン)
出版元:マサチューセッツ内科外科学会
2020IF:74.699
特記:医学界のトップジャーナル。神。

The New England Journal of Medicine(NEJM)は,200年以上にわたる歴史を有し,世界でもっとも権威ある週刊総合医学雑誌の一つです.医学界のトップジャーナルとして,また情報提供の優れた媒体として,国内外の医師・研究者から高い評価を受けています.今日望みうる最高水準の科学研究が毎週発表される本誌は,ニュース番組や新聞紙上でいち早く本誌の記事が紹介されることも多く,掲載される医学研究論文は各種産業・株式市場といった多方面で強い影響を与え続けています.

日本国内のNEJM有料購読部数は,6,000部にのぼり,ほとんどの医学関連大学,病院図書館,医局で購読されています.国内専門医(循環器,腫瘍学,血液学)を対象とした調査において「職業上絶対に必要,時間を割いてでも読む」雑誌として英文誌でありながら国内雑誌をしのぐ評価を得ています.

掲載されるオリジナル論文の40%以上がアメリカ国外から寄せられ,投稿原稿の年間総数は約3,600件にのぼり,そのうち掲載が認められるものは6%程度にすぎません.採用された論文は未発表のものに限られ,患者ケアの基礎的教義から最新の治療,手術手技を含む医学の最も重要なテーマまで,ホットで信頼できる情報を提供しています.世界全体の総発行部数は,医学雑誌では最大の25万部以上で,しかもすべてが有料購読者に提供されています.

NEJMには,現在アメリカ,日本,国際版があり,毎週木曜日に世界同時発売されています.最新の医学情報をアメリカ本国と同じタイミングで入手することが可能です.1996年より日本国内版には主要論文の日本語アブストラクトが,また1997年からは日本語目次が掲載され,2002年からは今週の本誌の日本語訳も掲載され必要な論文に簡単にアクセスできるようになりました.

掲載論文の引用回数は他の追随を許しません.Journal Citation Reportsが公開するインパクトファクターにおいて,NEJMは70.670と世界医学雑誌ランキング総合医学部門で第一位にランクされています(2019年8月更新情報).

引用:NEJMとは

まずは最も有名な雑誌であるNEJMです。

冒頭のツイートで出てきたやつです。

数ある医学雑誌の中のトップと言って過言ではない医学雑誌です。

最新の2020年のIFは74.699!!!

載っている論文の多くは70回以上引用されるほどの影響力を誇ります。

 

この雑誌に載れば教授公募の足ギリを楽々通過できるレベルです。

投稿原稿の年間総数は約3,600件にのぼり,そのうち掲載が認められるものは6%程度の掲載率ですので、

年間200件くらいしか掲載が認められません…メチャクチャ狭き門です!!

 

そして発行者はマサチューセッツ内科外科学会…

つまりアメリカの雑誌です!

イングランドという文字のせいでイギリスの雑誌だと思っている方多いのではないでしょうか?

楽しいチクチク
チクチク
ぶっちゃけると新人の頃…私も騙されていましたw
チク子
罠よ!!コレは罠!!!だから間違えて覚えていた人も今日修正すれば大丈夫よ!!

ニューイングランドはアメリカ北東部の南へメイン州、ニューハンプシャー州、バーモント州、マサチューセッツ州、ロードアイランド州、コネチカット州を合わせた地方の名前です。

そこから出している雑誌なので、ニューイングランドジャーナルなんです。

なお6ヶ月経た原著にはアクセス可能です。さらにレビュー等もアカウントを作れば2つまでアクセス可能。

▶️NEJMサイト

個人の感想ですが、ツイートや中身等含めて読みやすいものが多い気もします。

その辺も配慮されているのでしょうか。

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チクチク
NEJMを否定する人は基本的にはいないはずです…

The Lancet

【概要】
国:オランダ(アムステルダム)
出版元:エルゼビア
2020IF:60.39
特記:CELLは同社発行。時々バトル脳。

『ランセット』(英語: The Lancet)は、週刊で刊行される査読制の医学雑誌である。同誌は世界で最もよく知られ、最も評価の高い世界五大医学雑誌の一つであり、編集室をロンドンとニューヨーク市に持つ。

『ランセット』は世界中にかなりの数の読者を持ち、高いインパクトファクターを有する。ことに同誌のウェブサイトTheLancet.comにおいては、1996年の立ち上げ以来180万人以上の登録ユーザーを集めている。『ランセット』は、原著論文、レビュー(”seminars”と”reviews”)、論説、書評、通信に加え、特集ニュースや症例報告を刊行している。

引用:Wikipedia

 

続いてThe Lancet(ランセット)です。

ランセットはエルゼビアというオランダの出版社が刊行している週刊医学誌です。

意外とオランダの雑誌というのは知らない人も多い気がします。

私は知りませんでしたw

ちなみに最初に作ったのはイギリスの外科医だったりします。

チク子
ややこしいわね!!

なおエルゼビアはCELLという生命科学系の御三家雑誌と呼ばれる雑誌も作っている欧州屈指の学術専門出版社です。

Lancetは個人的なイメージですが、NEJMに比べてちょっと過激派です。

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チクチク

WHOに喧嘩を売ったこともあります

 

WHOに喧嘩を売るだけあって、その歴史と権威はNEJMにも劣らず

2020のIFは60.39です。

チク子
こいつも化け物誌じゃないの…

さらに、高IFな姉妹誌をたくさん持っていまして、

神経学の『The Lancet Neurology』がんの『The Lancet Oncology』と、レビューメインの『The Lancet Infectious Diseases』の3誌があります。全てIF 15をこえる有力誌です。

 

Journal of the American Medical Association(JAMA )  

【概要】
国:アメリカ(イリノイ州シカゴ)
出版元:米国医師会
2020IF:45.5
特記:中立を重んじる運営。重要なデータのスライドを1枚で作ってくれる。すごいわかりやすい。
世界でもっとも権威ある医学会の1つである米国医師会(American Medical Association:AMA)が発行する臨床雑誌である.
診断,治療への臨床的アプローチを扱ったオリジナル論文によって専門的な知識に磨きをかけ,日々進歩する医学の最新の成果を吸収することができる.
臨床医には欠くことのできない雑誌である.

 

続いてJAMAです。

最近だとCOVID-19にイベルメクチンの効果が認められなかった!という論文を掲載したことが記憶に新しいです。

これを受けて推奨派の方がブログで反論するという珍事も起こっています。

これがどれほど珍事かということを雑誌紹介と併せて紹介していきます。

 

JAMAの出版社は米国医師会です!

そして2020年のIFは45.5でした。

これも同様に化け物誌です。

米国医師会ですので当然アメリカの雑誌です。

 

そしてJAMAは過去、運営方法でトラブった結果、

現在では中立を重視しており、政治的な意図が絡まないように運営されている点も特徴です。

 

先ほと紹介した珍事は

米国医師会が査読し中立が信念のIF45.5の雑誌に載った論文vs個人ブログ

という構図です。ぶっちゃけ勝負になる訳がありません。

チク子

個人ブログの主は中立がウリのJAMAで反論するべきですが、
それをしないのは…何故?

 

 

そしてJAMAは広く拡散するべき結果があると、スライド1枚にまとめてくれるんですが、

それがかなりわかりやすく綺麗で参考にさせてもらっています。

 

楽しいチクチク
チクチク
個人的にはNEJMとJAMAのサイトやTwitterはスッキリしていて好きですね。
▶️JAMA

British Medical Journal(BMJ )

【概要】
国:イギリス(ロンドン)
出版元:BMJ Publishing Group
2020IF:30.2
特記:五大雑誌イチのツイ廃

BMJは国際的なピア・レビュー医学雑誌であり,記事はすべて「online first」で発表される.BMJの「continuous publication」モデルにより,紙面の印刷がなされる前に,bmj.comに記事がすべて掲載される.ウェブサイトは,BMJの最新のオリジナル研究,教育,ニュースおよび論評記事,ポッドキャスト,ビデオ,ブログといったコンテンツが盛り込まれ,毎日更新されている.
すべてのBMJのオリジナル研究がウェブサイトに掲載され,字数制限なくオープンアクセスが可能である.BMJが目指すのは,世界でもっとも影響力があり広く読まれる医学雑誌となることである.BMJの使命は,健康に関する論議をリードし,医者や研究者,その他の医療従事者が患者の転帰を改善する方法を考えさせ,伝え,刺激し,医師のよりよい意思決定を助けることである.
BMJの編集チームは主としてロンドンに拠点を置いているが,ヨーロッパのその他地域や米国の専門家も編集に参加している.

引用:南江堂HPより

 

ブリティッシュ・メディカル・ジャーナルはイギリス医師会雑誌という名の通り、イギリスの雑誌です。

NEJMのような騙し打ちではなく、こっちはちゃんとイギリスの雑誌です。

刊行はBMJ Publishing Groupが行っており、2020年のIFは30.2を誇ります。

 

BMJは原著は全て無料で読めます!

世界でもっとも影響力があり広く読まれる医学雑誌という目指す姿が反映されているのでしょう。

社説や総論を読む場合は有料手続きが入りますが、1年を超えたものは無料で読めます!

▶️BMJ

 

さらに特記するべきは、BMJのTwitter運営はツイ廃です!(多分これも運営目的の影響)

1日10Tweetくらいする日もあります。

ハッシュタグもベタベタ貼ります。使いこなしている感じが出ています。

リツイートも多いので他のリストに混ぜるとBMJ一色になることがあります(笑)

チク子
24時間で何ツイートしているか数えてみてね!

 

Annals of Internal Medicine

【概要】
国:アメリカ(フィラデルフィア)
出版元:米国内科学会
2020IF:21.3
特記:五大医学雑誌の末席。デザインセンスが好き(個人の主観)

1927年に米内科学会(ACP)が創刊した,一流の内科学雑誌.本誌の使命は,医学の卓越性を推進し,内科医およびその他の医療従事者が医学界の一員として広い見識をもつことを助け,医学研究の実施と報告の水準を高め,世界中の人々の健康を増進することに寄与することである.この達成のために,本誌は臨床診療,医療の提供,公衆衛生,医療政策,医学教育,倫理学,研究方法論などに関連する種々様々のオリジナル研究,総論,診療ガイドライン,解説を発表している.さらに,医療の感覚および技術を伝える個人の物語も掲載する.

133,000人ものACP会員や,世界中の団体購読による読者も含め多くの内科医ならびに研究者から幅広い購読者数を誇っている.インパクト・ファクターも,世界の医学雑誌のうちのトップクラスに入っている.本誌への論文掲載にあたっては,ピア・レビューがあり,これには評者データベース中の18,000人以上のボランティアのありがたい尽力が不可欠である.

毎月第1・第3火曜日の2回発行.

引用:南江堂HP

Annals of Internal Medicineは前述の4つと比べると少々影が薄くなります。

というのも前述の4つはジャーナル四天王とか呼ばれたりしてハブられたりします。

 

他がIFが30超という中、ちょっと差があるのも事実ではあります。

初代ポケモン四天王でいうと、『こおりつかいのカンナ』ポジションです。

氷使いなのに水との二重属性なんで、ルージュラ以外を電気タイプでぶち抜かれるカンナさんです。

なお、カンナさんはクールぶってますが、可愛いぬいぐるみが好きです。

楽しいチクチク
チクチク
IF20ってフツーにヤバいくらいすごいんですけどね(笑)

 

個人的にはHPは最もスッキリしてわかりやすく、

内科学会という属性からガイドライン刊行も精力的に行っています。

最近だと月2ー3回のペースでガイドライン出しています。

▶️Annals of Internal Medicine

▶️ガイドラインページ

 

楽しいチクチク
チクチク
あとBMJほどではありませんが、ツイ廃のケがあります。

補足:CA:A Cancer Journal for Clinicians

【概要】
国:アメリカ(アトランタ)
出版元:米国がん協会
2020IF:292.2
特記:インパクトファクターに注目
五大医学雑誌ではないのですが、コレから多くの製薬会社の主戦場となるオンコロジー雑誌のトップです。
そして圧倒的な引用率からチェックしておいて間違いない雑誌だと思います。
というか、IFのついている雑誌内でトップのIFを誇ります!
IF292.2は異常値でしょう!!
この雑誌はがんの予防、早期発見、治療、栄養、緩和ケア、生存率、およびがん治療に関連する情報を公開する雑誌です。
6回/年という低出版ながらも、掲載される論文は平均300回近く引用される訳ですから、その影響度がわかります。
喜ぶチクチク
チクチク
特に毎年更新されるがん統計は引用されまくります。

あとがき

あとがき

いかがだったでしょうか?

雑誌の概要を確認いただけましたでしょうか?

 

書いていて思ったのですが、

世界五大医学誌ってアメリカ2、イギリス2、オランダ1なんですよね。

アメリカとイギリス強すぎだろう…流石すぎる。

 

日本にも1つくらいあればいいのに…

まぁ歴史の問題で今更難しでしょうが…ちょっと残念です。

 

喜ぶチクチク
チクチク

明日から得意先で恥をかく医療系営業が少しでも減ればいいなーと思います。

月刊チクマガ

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