入社後初めての飲み会。気軽な場と思いがちですが、実は信頼の入口です。
飲み会は「成果を問う場」ではなく、「人間関係を築く場」。
ここでの立ち振る舞いが、仕事の依頼・相談のしやすさに直結します。

飲み会は“非公式な評価面談”です。フォーマルな面談と違い、評価の基準は「一緒に働きやすいか」「安心して任せられるか」。
具体的には、気づく・合わせる・感謝するの3点が“人間としての扱いやすさ”を可視化します。
本来は、大学時代に上級生に指導されて
なんとなく覚えるお作法なのですが
コロナ禍を経て、飲み会文化が途絶えた結果
あれ?と思うことが営業でも増えてきたようです…
ただこればかりはどうしようもなく
昨今の新人は悪くないので
飲み会で育てられた
チクチクが、転ばぬさきの杖として
対策をまとめさせていただきます!



これを読めば
即、飲み会及第点!



記事読んでも
できて当たり前なんて
ナンセンスなこと言う
ベテランいないよね?
【このページで学べること】
- 結論: 飲み会は“非公式な評価面談”。印象=次の機会の通貨。
- 原則: 観察(周囲を見る)/調和(最初は合わせる)/感謝(言葉にする)。
- 即効テク: 「最初、生で大丈夫ですか?」→乾杯整列→取り分け一言→翌朝お礼。
- 避ける行為: 自分だけ先に注文、無言スマホ、奢りへの無反応、ぶっきらぼうな早退。
- 成果: “感じがいい新人”ラベル獲得=相談・機会が増える。



酒ではなく信頼を取りに行く。小さな気遣いが最短距離。




新人が飲み会で損する6つの行動
そもそもこの記事を書こうと思ったのは
こちらのXポストがきっかけです!
新入社員が配属になって初めての飲み会なんだけど
・自分の分だけ注文する
・グラス空いても何も聞かない
・自分が頼んだ料理は全部自分のもの
・上司の話聞かずにスマホ
・奢ったけどご馳走様です言わず
・一次会で『帰りたいです』
何がやばいって皆コンプラ怖くて注意/指導できないこと。



せっかくなので
これらの行動がなぜダメなのか?
解説と対策を見ていきましょう!
① 自分の分だけ注文する
簡潔にいうと飲み会はチームワークの縮図だからです!
全員で楽しむために、全員で協力する場なのです!
「何飲まれますか?」という一言が、協調性の可視化です。
逆に自分だけ注文するのは「他人を見ていない」サインと断じます。



少なくとも30代以降の
おじ様はみんなそう判断します!
なぜ損か(論理): 人は“自分に関心を向けてくれる人”を信頼しやすい。初手で全体に声をかける人は、観察力・配慮・段取りを同時に示せるため、後日の仕事依頼へとつながります。
正解: 最初の一杯は「みんなで合わせる」「乾杯を待つ」これだけで印象が変わります。
- 声かけ例:「最初は生でよろしいですか?ウーロンの方いらっしゃいます?」
- 店員への通し方:「生×3、烏龍ハイ×1お願いします。最初にお通し来たら乾杯で」



特に最初の一言は、あなたの“組織順応性”の提示です。
② グラスが空いても無反応
観察力の欠如は“無関心”と誤解されます。
「おかわりどうされますか?」の一言が、気づく力の証拠。
なぜ損か
仕事は“未然に気づく力”で差がつく。グラスという小さな変化に反応できる人は、現場でも異変検知が速いと見なされるでしょう。
ミニ台本



◯◯さん、グラス空きそうですが次いきます?



じゃあ、ハイボールで



ハイボールお願いします。薄めで



“気づき”は相手への関心の可視化です。
そして関心は信頼への最短ルート…
これ営業の極意だと思うんですよね…
③ 頼んだ料理を独り占め
日本の飲み会は「共食文化」。
分け合う=協力の象徴です。
なぜ損か(論理): 共有行動は“心理的安全性”を生みます。自分の注文を自分だけで完結させると、分断のシグナルになります。分け与えるという行動は人類の進化の中でも非常に大切な行動変化です。



皿が来たら死ぬ気で取り分けろ!
先輩にトングを奪われたら敗北だと思え!
こう言われて、
それが常識のおじ様が多いです。
悔しいですが評価者はおじ様です。
おじ様の常識に適合しましょう!
④ スマホを見ながら上司の話を聞く
スマホを見る=「今この場に価値がない」と示しているのと同じ。
話の内容ではなく、態度が評価される時間です。



と言うか組織人でいたいなら
こんなヤンチャは即やめるべき…
なぜ損か(論理): 注意の分散は“相手の自尊心を下げる”。信頼は自尊心を満たしてくれる相手に向かうため、ここでの逸失利益は大きい。
⑤ 奢られても「ご馳走様です」を言わない
感謝の欠如=義理を理解していないというサイン。
仕事の世界では「お礼」までが予定調和。
なぜ損か(論理): 感謝は“投資の回収シグナル”。出した側は手応えがないと次の投資(機会提供)を抑制します。そしてここまでが飲み会なので、やらないと『なんやアイツ?』と100%よくない噂にされます。



“お礼”は、相手の好意を成果に変換する最終工程です。



これやらないと『あなたとの飲み会はつまらなかったし、得るものがありませんでした』と受け取る人も少なからずいます…そんなモンスターがいるのもまた社会…
⑥ 一次会で「帰りたいです」と言う
これね!間違って欲しくないのは
早く帰るのは悪ではない。
お酒の好き嫌いや予定もありますからね!
でも、「伝え方」が評価を左右します。
なぜ損か(論理): 場の連続性を断つ発言は、集合の勢いを削ぐ。場の熱量を維持する言い回しが重要。冒頭でも述べましたが、飲み会はみんなで作るチームワークの場です。集団の勢いを削ぐ行動はそれだけで減点対象です!
正解
「すみません、明日早くて…とても楽しかったです」
丁寧に理由を伝えれば、空気は壊れません。
・良い例:「一次会までで失礼します。ぜひまたご一緒させてください。
・悪い例:「もう帰ります(無言退席/スマホ見ながら会釈)」



退場の所作は、その人の“場への責任感”を映すんだよね。
真心があれば伝わるよ!
飲み会は“信頼コスト”の最小化訓練
飲み会で問われるのは、酒量でも話術でもない。
“他人を不快にさせない力”=信頼を守る知性です。
その訓練場が、非公式の場である飲み会。
視点を変えると、飲み会は“心理的安全性の即席構築”です。
安全性は予測可能性×敬意×配慮の積で決まります。



挨拶・声かけ・共有・お礼は、この三因子を最短で満たす“低コスト高効果”の行動群です。
実践ツールキット(テンプレ・台本・チェックリスト)



飲み会経験少ない!って方のために
おじさま達が使いわましているテンプレと
注意ポイントをまとめました!
■ 開始5分のテンプレ
・席につく:上座を避けつつ視界を広く
・最初の声かけ:「最初、生で大丈夫ですか?ノンアルの方いらっしゃいます?」
・乾杯前:全員のグラスが揃ったか視認→「お疲れさまでした!」
■ 注文・配膳のミニ台本
あなた:「揚げ物とさっぱり系、半々でいきます?」
先輩 :「いいね」
あなた:「では刺身盛りと唐揚げで。取り皿多めにお願いします」
■ 退場時のメッセージ雛形
本日はありがとうございました。◯◯の話が特に学びになりました。
明日朝一で試してみます。今後ともご指導よろしくお願いします。
■ 当日チェックリスト
- 到着は開始10-15分前/服装は清潔基準クリア
- 最初の注文は全体確認→自分の分
- グラス観察は“斜め向かい”までカバー
- スマホは鞄or裏面を下にして卓外へ
- 料理は取り箸→小分け→一言コメント
- 会計後は出口で一礼+短い感謝
- 翌朝9時までに“具体の学び”を添えたお礼



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都度トイレで確認しよう!
まとめ:飲み会で得るべきは「酒」ではなく「信頼」
飲み会は、社会人としてのセンサーを鍛える場。
・周囲を見る(観察)
・合わせる(調和)
・感謝する(言語化)
たった3つで、あなたの印象は劇的に変わります。



社会人マナーとは、相手の快適さをデザインする力。
それを意識するだけで、“また一緒に働きたい人”になれます。
よくある質問
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